
「フューチャーセンターとは、様々な立場の人と、1つのテーマに対して未来志向の対話をする場です。焼津フューチャーセンターは、焼津を中心に地域の課題からあなたの身近な課題まで、様々なテーマについて対話をしながら考えていきます。」というもので、初回のテーマは「HomebaseYAIZUの外にあるベンチにどうやったら人が座るようになるか」、、、身近すぎです。 で、そのベンチがこちら。

主催された土肥さんよる大まかな説明後、チームごとに案作り、プレゼンです。実際の立案時間は1時間ほどでしたが、どのチームも色々なコンセプトをもとに、多様な年齢層・立場の人たちが議論を展開している熱い様子は印象的でした。ただのベンチのこことですが。



今後は各案実現に向けブラッシュアップしていきます。
終電を逃し、焼津に一泊。HINATAにて海鮮いただきました。

以下はかなりかたくるしい話です。
「実はベンチの活用を促す」というのはかなり深いテーマになります。ヨーロッパでの広場や階段、ベンチなどに腰掛けくつろぐ様子を実現したい!というイメージがあるのですが、「街並みの美学(芦原義信氏著)」によりますと、ヨーロッパにくらべ日本では気候・歴史による民族の性格上、外部の空間を内部と同じように使う、という習慣がないのでむずかしい、とのこと。そこに挑むので習慣に組み込まれるようなもの、習慣ができるまで継続(いろいろやればよいかと)することが求められます。
また、ヨーロッパにおいてでも、どんな外部空間でも活用されるものではないようです。「パターンランゲージ(クリストファー・アレグザンダー著)」によると、ベンチやアルコーブ、ウッドデッキ、庭をつくっても、それが日常の動線として活用される場所にあるものは活用されるようです。確かに日本でも日常的な外部出入り口や通常廊下を兼ねている縁側は活用されますが、いろいろ利用イメージしてつくった外部空間で活用度が低いものはこれに該当していることが多いと思われます。
今回のベンチ設置位置は、日常の動線(商店街の道路沿い)には設置(いただきものを置いただけですが)しており、現在仮設の窓がついている部分をドアにすれば、建物出入りの動線とも絡み、活用される機会を伺っています。あとは習慣付けです。