2019年08月14日

木造耐震技術者講習会に行ってきました。

7/11 木造耐震技術者講習会に行ってきました。何年か前に認定された東京都木造耐震診断技術者の定期講習になります。

今回の講習で地震被害の事例で取り上げられたのは、熊本地震でした。熊本地震で建物被害が大きかった理由は主に3点。
1.地震の周期が長周期だった
2.表層地盤増幅率の高いエリア
3.設計の問題

詳しく見ると1については、建物の固有周期と地震の周波数が近い場合、共振するため建物への負荷が大きくなります。長周期地震の場合、木造2階建ての建物が共振して被害が大きくなります。耐震の理念は、このような共振状態で建物が倒壊しない(壊れるけど、避難できる)という線引きになります。
2019年山形沖地震で倒壊被害が少なかったのは、短周期地震のためとのことです。

2は表層地盤増幅率が高いほど、同じ入力はでも地表での揺れが大きくなります。検索すると250mグリッドで地域の表層地盤増幅率は調べられるので、応じて耐力壁量の調整が必要です。

3は設計の問題です。 一般的な木造2階建ての仕様規定の場合、専門的な構造計算をしなくても仕様さえ満たせよく、審査も免除されます。そのため、本来構造体(軸組)の組み方を見ながら力の伝達ルートをみる、という視点がないまま設計される建物がたまにあるようです。 その場合、必要な緊結金物が必要な場所になく、柱が抜けてしまいます。といった事例があったそうです。

そんなこんなで、木造2階建ての建築基準法仕様規定が変わるかも?という話もあるようです。たしかに、基準法を満たしても耐震診断したらまるでダメ(2階床面積が1階よりも大きい場合とか)というのも見かけるので、したほうがよいとは思います。

おわり
posted by しまだ at 14:12| Comment(0) | 日記
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