2020年03月04日

この春より長野県飯島町へ事務所・住居とも移転します


この春より、長野県飯島町にて、地域おこし協力隊として勤務することになりました。任務は空き家等の利活用促進です。それに伴い、事務所および住居を飯島町へ移転します。

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「飯島町にいくかも?」という話をすると、おおむね「???どこ???」という反応をいただきます。長野県で現地のかたでも「???飯田?飯山??」という反応が多いエリアです。場所は南信州の上伊那エリア。都心へのアクセスは中央自動車道で新宿から3.5~4時間、名古屋から2時間ほどです。私もまだ情報不足のため、今後収集がてら発信できればと思います。この記事では経緯についてまとめてます。



まず移転先探し

以前より、移住先を検討していました。条件は3つ
1.いまの東京での仕事を継続できる距離
2.静岡県焼津市のHomebase Yaizuでの取り組みを継続できる距離
3.弊社にて空き家利活用事業をはじめる場所

1、2の条件から山梨、長野あたりの移住イベントを中心に情報収集していました。3については現地視察と並行し、移住イベントの各自治体の窓口での会話から、感触をさぐっていました。

ここで探っていたのは、空き家利活用促進の進捗状況。 空き家の利活用事業は、すでに利活用が進んでいる地域ではあまり必要ありません。空き家の流通を促す活用促進ではなく、活用して実際に使ってくれるプレイヤーを探しています。 
それに対し、利活用がまったく進んでいない地域では、利活用事業を始めるハードルが高くなります。利活用促進は、地域の方々に空き家を市場にだしてもらうことがスタートなので、この段階では地域自治体や所有者の自主性が必要であり、外からの事業者が関わるのが困難です。

で、飯島町。相談にいった時期(昨年7月頃)は、ちょうど町として体制を整え、次の段階へ展開していくところでした。現存する空き家に対しバンクへの登録数はまだ多くはありませんが、動きはある様子。イベント時に窓口対応いただいた方々も面白かったのもあり(この春から上司に、、、)急ぎ飯島へ視察することに。、南信州初上陸。

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南信州・飯島町散策

東京から諏訪まで高速で、そこからは下道で辰野から飯田まで南信州全体を見て廻りました。そのなかで飯島の印象は「きちんと田舎」してるところ。

道中の幹線道路沿いは、それなりに平野部には全国展開の大型チェーン店やカーディーラーなどがありますが、飯島にはあまり見かけず、あっても道の駅や農家と共存したホームセンター、スーパー、最低限のコンビニなど地域とのつながりが深そうなもの。要因は今後要調査ですが、このような田園風景が維持されれば、魅力的な地域だと感じました。

気になったのは、外から来た人が関われる空間が見えてこないところ。道の駅とおみやげ、飲食店はありますが、過ごす場所がみつかりにくい印象です。

もう一点気になったのは、どこの車社会も共通で「人の姿を街中でみかけない」。これは、町にいないわけではないので、休日も含めどこにいるのか今後要調査です。

よいとこ、課題、できることの可能性を感じ、急ぎ企画書の作成にとりかかりました。方向性としては「設計事務所やりつつ、外から来た人の窓口となる施設を始めようかと。なにか町と協力できれば」という趣旨の企画書を用意し、町役場に提案しましたところ好感触。そこからやりとりしていると、町役場より「空き家利活用促進のための”地域おこし協力隊”を募集する」とのお話が。隊員になったほうが、なにかとすすめやすいのでは?という流れに。

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???地域おこし協力隊とは???

???地域おこし協力隊とは???存在は知っていましたが、PR業務を中心としたインフルエンサー的なイメージでいたので、お話を聞いたときは困惑しました。が、調べてみると色々なありかたがあるようです。 現地の特色を発見・発信するのがメインのタイプもあれば、産業を引き継ぐタイプ、新規プロジェクトを立ち上げるタイプなど様々。自分なりのかかわりかたを設定すればよいみたいです。

その後、この制度がはじまってから10年という節目に、これまでの実績・課題をまとめた本「地域おこし協力隊 10年の挑戦」を参考にしたり、協力隊経験者他多くの方々にご意見いただきました。 おおむね共通した意見としては、うまくいくかどうかは

1.地域住民の自主性
2.協力隊が地域に入ろうとする姿勢
(完全に地域住民になることを求めると難しいけど)
3.互いの目的が一致するようなマッチング
4.所属先の行政担当のかた
が大事なようです。

1についてはまだよくわかりません、、、が、いずれにしても何かしようとしてる人とつながっていく作業からスタートになります。 2については自分次第。 3の検証にあたり、町の意向を配慮しつつ、協力隊として、弊社としてそろぞれの立ち位置で任期・任期後の仮スケジュールを作成。これを町役場と共有することでマッチングできそうな感触を得ることができました。 4については言うまでもなく、移住イベント窓口での印象がなければ、「飯島で検討」には至らなかったと思います。
そんなこんなで協力隊に応募してみることに。

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採用のながれ

この段階で、役場のかたといろいろ相談を重ねました、、、が、協力隊の採用については「公募」が必要です。(公共での採用なので当然ですが) 緊張しながら書類選考、面談を経て、無事採用となりました。後日談として、採用の決め手は「資格」だったそうです。地域おこし協力隊のためではないのですが、空き家活用事業の企業に向け、以前より関連の資格等を取得していました。

・一級建築士
・一級建築士事務所管理者
・木造耐震技術者
・既存住宅状況調査技術者
※近いうちに宅建も取得予定(合格できれば)

今後空き家バンクだけでなく、一般中古物件の売買時にインスペクション(=建物調査)をつける流れになっています。つけることで、買い手が建物の状態を把握できるだけでなく、仲介業者のリスクマネジメントにもなります。 既存住宅状況調査技術者は、このインスペクションを作成できる資格になります。資格関連の直接的な仕事を協力隊の業務区分ではできませんが(建築士事務所所属の建築士が条件なので、もし業務を行うなら弊社業務区分として)、これからいろんな人と会う上で便利です。

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以上が現在に至る経緯になります。

実はもう一点、飯島町に決めた理由があります。ある町の施設で、施設の利活用PRについてスタッフのおばちゃんとおしゃべりしていました。 こういう思いやエネルギーがある町なら、つながりが拡がっていくかも?と感じたのは大きな影響でした。 おばちゃんが覚えているかはわかりませんが、落ち着いたらご挨拶に伺おうかと。

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posted by しまだ at 12:21| Comment(0) | 日記

2020年02月05日

DIY りんご箱試作

DIYerの間で人気となっているりんご箱は、木箱の風合や中古で数百円という安さが魅力。ですが、大きい(60cm×30cm×30cm程度)ので送料含めるとなかなかの価格に。 ジ〇ティなど直接受け取りでのやりとりが多いようです。
そこで、実際に材料の調達からDIYでりんご箱をつくるとどんな感じか検証してみました。完成品と費用はこんなかんじです。

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りんご箱の材料となる杉野地板や杉胴縁は荒々しいのですが、板一枚一枚のバラツキや荒々しい表情も味、と思える人向きです。

材料(価格はおよそ)
・杉野地板:12×105×1820mm×5本:540円
・杉胴縁:12×45×1820mm×1本:50円
・細ビスL30mm:60本くらい:120円
・皿ビスL20mm:6本:20円
・紙ヤスリ:1枚:30円
計710円:ホームセンターに自分で買いに行った場合になります
杉野地板や杉胴縁は建物の下地となる材料で、荒々しいのですがまとめて買うと安くなります。ただし野地板は未乾燥である場合も多いので、すぐに制作したい場合は購入時に注意が必要です。


製作時間はいくつかつくれば1つ1時間くらいでしょうか。(自分基準です)今回は完成後に紙ヤスリをかけましたが、加工場があれば、カット前に電動サンダーしておくと楽です。箱内側については、入れるものに合わせて必要なだけ紙ヤスリで仕上げればよいかと。
カットするパーツは4種類(運搬時積み重ね仕様なら5種類)で材料も加工しやすいのでカットは簡単。やや難しいのはビスを板厚12mmの中心に垂直に打つところ。これは下穴をあける手間をかければクリアできます。


重量は4.4kgでした。見た目に対しては軽い印象です。杉野地板の比重が軽いので、加工時も扱いやすいのですが、強度もそれなりかと。一枚の板に集中荷重がかかるかたちでなければ本棚としては十分です。今後数を増やし、積み重ねた場合のたわみ等検証をしていきます。ネットでは3段重ね程度が多いようです。

かなり気に入っています。経過はまた後日。

posted by しまだ at 11:48| Comment(0) | 日記

2019年12月20日

オープンしなけん2019 vol.2

11/30 オープンしなけん2019 vol.2というイベントに参加。品川区内にある魅力的な建築物を、所有者の協力を得て1日限りで公開するイベントです。十数件の物件のうち、今回は2件「雉子神社」「茶室有時庵」を見学してきました。


一件目は村野藤吾氏設計の雉子神社。最寄りは五反田駅。

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ビルのピロティに神社をつくる、という力業ながらも、軒天の格子柄などが神社の垂木のデザインとなじみ、かつ都心の周辺風景(ビルなど)から切り取られた特別な空間となりよいかんじです。



2件目は御殿山庭園内にある茶室有時庵。こちらは磯崎新氏設計です。

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日本建築である茶室のプログラムを把握していると、近代的なデザインでも成立する?と感じるすごい建物。モダンな外観から古典的な客室内観までのつなぎ方はすごい。

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いやあ、すごかったです。
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2019年08月14日

木造耐震技術者講習会に行ってきました。

7/11 木造耐震技術者講習会に行ってきました。何年か前に認定された東京都木造耐震診断技術者の定期講習になります。

今回の講習で地震被害の事例で取り上げられたのは、熊本地震でした。熊本地震で建物被害が大きかった理由は主に3点。
1.地震の周期が長周期だった
2.表層地盤増幅率の高いエリア
3.設計の問題

詳しく見ると1については、建物の固有周期と地震の周波数が近い場合、共振するため建物への負荷が大きくなります。長周期地震の場合、木造2階建ての建物が共振して被害が大きくなります。耐震の理念は、このような共振状態で建物が倒壊しない(壊れるけど、避難できる)という線引きになります。
2019年山形沖地震で倒壊被害が少なかったのは、短周期地震のためとのことです。

2は表層地盤増幅率が高いほど、同じ入力はでも地表での揺れが大きくなります。検索すると250mグリッドで地域の表層地盤増幅率は調べられるので、応じて耐力壁量の調整が必要です。

3は設計の問題です。 一般的な木造2階建ての仕様規定の場合、専門的な構造計算をしなくても仕様さえ満たせよく、審査も免除されます。そのため、本来構造体(軸組)の組み方を見ながら力の伝達ルートをみる、という視点がないまま設計される建物がたまにあるようです。 その場合、必要な緊結金物が必要な場所になく、柱が抜けてしまいます。といった事例があったそうです。

そんなこんなで、木造2階建ての建築基準法仕様規定が変わるかも?という話もあるようです。たしかに、基準法を満たしても耐震診断したらまるでダメ(2階床面積が1階よりも大きい場合とか)というのも見かけるので、したほうがよいとは思います。

おわり
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2019年06月13日

本棚ブース工事中 ~Homebase YAIZU

焼津のコワーキングスペース「Homebase YAIZU」の2階に、ブース席を準備中です。一定期間契約による専用ブースになります。

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特長は「本棚」です。本棚で囲われた専用ブースに個人の本をならべ、お好みでスペースをカスタマイズできるように。机は幅110cm、奥行70cmとゆったり。デスクトップPCを置いても資料が広げられます。

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もちろん本棚製作はDIY。地元の木工屋さんにもご協力いただきました。
まだ改装中ですが、近々HomebaseYAIZUより入居者募集予定です。

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2019年05月12日

NABOいってきました ~長野県上田市の古本屋

最近、空間−本棚−本のインテリア能力、カスタマイズ性に着目し、色々なブックカフェや古本屋を見て廻ってます。今回は日本最大の古本ネット販売サイトを運営する「バリューブックス」さんによる、初めての実店舗(2014オープン)であるNABOに行ってきました。長野県上田市にあるブックカフェです。

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古民家をリノベーションした空間に並ぶ本は、膨大なバリューブックス蔵書の中からセレクトされたものです。本で囲われたスペースには机や椅子がならび、くつろぎながら本や食事を堪能できます。

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その何軒かとなりにも2018年に「バリューブックス・ラボ」をオープン。こちらは買取の際に廃棄扱いとされた本をなんとかしたい、という思いでつくられた古本屋+ギャラリーです。こちらも古い建物をリノベーションしています。

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2019年02月05日

本年のDIY初め

静岡県焼津市にあるコワーキングスペースHomebaseYAIZUにて本年のDIY初めでした。今回は建物内の他の部分で使われていた味のある古い建具を活用。ちょっとテンションが上がります。

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ガラスには当時の型板ガラスの模様がはいっており、レトロな感じ。やはり古い建物に古い建材の活用するとなじみがよいです。他材料は、焼津出身の工務店現場監督さんに現場で余ったものをたくさんご提供いただきました。「また必要になったら言って!」といっていただいたので、今後も遠慮なく。

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ここでDIYを始めて1年になり、ずいぶん上達しました。いまのところ難易度の高いDIYが続いてますが、まだまだ徐々に作り続けますので、暖かくなるころにはまたDIYイベントができればと考えてます。あと、解体する古民家の古い建具をいただく、ということも今後すすめていければと算段中。

posted by しまだ at 18:33| Comment(0) | 日記